ハイパーボリア人

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『オオカミの家』より難しく、『オオカミの家』より面白い!
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TRAILER

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Introduction

チリの鬼才アーティスト、レオン&コシーニャによる、またしても驚きの長編第2作は 主人公たちが空洞地球の内側にさ迷いこむ、裏“セカイ系”

制作に5年を費やした『オオカミの家』の反動で、突如、実写映画に挑んだチリのアーティスト・デュオ、レオン&コシーニャの長編第2作。2024年のカンヌ国際映画祭の監督週間でお披露目され、その後、各地の映画祭で大きな話題をさらってきた。
introImg タイトルの『ハイパーボリア人』とはギリシア神話や H.P.ラヴクラフトらの創作による『クトゥルフ神話』に登場する架空の民族だが、この映画では、太古の昔に宇宙からやってきて地球を支配していた半神の巨人たちと説明され、チリという国との驚くべき関係も明らかにされる。

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実写、影絵、アニメ、人形、ゲーム、16mmフィルム……最初から最後まで何が飛び出すか分からないこの”闇鍋”映画は前作同様、美術館で人々に制作プロセスを見せながら撮影するスタイルで、画面に登場する背景や人形は多くの若者たちとのワークショップで作られたもの。そしてモチーフも再び、チリの現代史とそこに依然と横たわるナチス・ドイツの影……実在した親ナチ文化人や政治家を採り上げつつ、主演のアントーニア・ギーセンや監督のレオン&コシーニャが実名で登場し、現実と虚構、過去と現在の境界を見失わせる。

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Directors

レオン&コシーニャ

レオン&コシーニャ

2007年から活動をはじめた二人組のビジュアル・アーティスト。ともにチリ・カトリック大学を卒業。レオンはベルリン芸術大学とアムステルダムのDe Ateliersでも学んだ。
ラテンアメリカの伝統文化に深く根ざした宗教的象徴や魔術的儀式を、実験映画として新しい解釈で表現している。映画制作のために、写真、ドローイング、彫刻、ダンス、パフォーマンスなど、さまざまな技法を組み合わせている。彼らのストップモーション映画は、洗練されていない映画的言語が特徴である。張り子の人形や無邪気な絵は、映画が扱う宗教、セックス、死といった重いテーマと強いコントラストを成している。
彼らは各所で受賞歴があり、また、彼らの映画はロッテルダムやロカルノなど世界中の国際映画祭で頻繁に取り上げられている。展覧会も、ラテンアメリカの美術館やビエンナーレのほかに、ロンドンのホワイトチャペル・ギャラリー、ニューヨークのグッゲンハイム美術館、ベルリンのクンストヴェルケ現代美術センター、ヴェネチア・ビエンナーレ(2013)、スイスのアート・バーゼル(2012)などで開催されている。
初の長編映画『オオカミの家』は、美術館、文化センター、アートギャラリーなど、さまざまな公共の場所でのノマドワーク・イン・プロセスのインスタレーション作品として制作された。2018年の第68回ベルリン国際映画祭でプレミア上映されカリガリ映画賞を受賞、アヌシー国際アニメーション映画祭で審査員賞を受賞するなど、各国で多くの賞を受賞。2021年にはwebサイト「IGN」の歴代アニメーション映画ベスト10に選出。同年Varietyの「観るべき10人のアニメーター」にも選出された。 『オオカミの家』に惚れ込んだ映画監督のアリ・アスターが製作総指揮を務めた短編『骨』は、第78回ヴェネチア国際映画祭でオリゾンティ部門最優秀短編映画賞を受賞。その後、トム・ヨークの新バンドThe Smileの2022年リリースのシングル「Thin Thing」のミュージックビデオを監督したことも話題に。さらに、アリ・アスターの監督作『ボーはおそれている』(23)では、アニメーション・パートの制作とビジュアル開発を担当。現在は、長編劇映画『LA PLAGA/THE PLAGUE』と、童話「ヘンゼルとグレーテル」から着想を得た長編アニメーション映画『HANSEL & GRETEL』のプリプロダクション中である。

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STORY

女優で臨床心理学者でもあるアントーニア(アント)・ギーセンは、謎の幻聴に悩まされる患者の訪問を受ける。彼の話を友人の映画監督レオン&コシーニャにすると、2人はその幻聴は実在したチリの外交官にして詩人、そしてヒトラーの信奉者でもあったミゲル・セラーノの言葉であることに気づき、これを元にアントの主演映画を撮ろうと提案する。2人とセラーノの人生を振り返る映画の撮影を始めるアントだったが、いつしか謎の階層に迷い込み、チリの政治家ハイメ・グスマンから、国を揺るがすほどの脅威が記録された映画フィルムを探す指令を受けとる。カギとなる名前は”メタルヘッド”。探索を始めるアントだったが、やがて絶対の危機が彼女を待ち受ける……!

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CAST

アントーニア・ギーセン 

Antonia Giesen

1992年4月4日、チリのサンティアゴ州インデペンデンシア生まれ。 チリのTVドラマや映画作品を中心に活躍している。主な出演作は、『エマ、愛の罠』(2019)『Inés del alma mía』(2020)など。

フランシスコ・ビセラル・リベラ

Francisco Visceral Rivera

イラストレーター、画家、アニメーター、コミックアーティスト、パフォーマー、作曲家として10年以上のキャリアを持つマルチ・アーティスト。2019年から、レオン&コシーニャとともに、トム・ヨークの新バンドThe SmileやPj HarveyのMV、アリ・アスター監督の映画『ボーはおそれている』、レオン&コシーニャ監督作『名前のノート』等にアーティスト兼アニメーターとして参加し、自主制作と共同制作の両方のプロジェクトを展開している。
『ハイパーボリア人』では、俳優、画家、アニメーター、作曲家として参加しており、映画のほぼすべての背景(19枚中18枚)を画家として手掛けた。

Making

メイキング
メイキング
メイキング
メイキング
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SHORT

短編『名前のノート』

短編『名前のノート』

第48回オタワ国際アニメーション映画祭出品。 ピノチェト軍事政権下で行方不明になった未成年者たちを追悼する重厚な「描き」アニメーション。映像、音響(合唱)ともに、こちらも若者たちとのワークショップによって生み出された。

短編『名前のノート』イメージ

THEATERS

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